「自分らしく居られる仕事」インタビューライター、よんさんに直接取材

数ある副業の中でも、人気を集めるのがインタビューライター。

筆者

今、熱い思いを持ちながら、インタビューライターとしてのキャリアを築き始めた女性がいます。

お名前はよんさんで、「クモリハレブログ」を運営してます。

よん

インタビューライターのよんです。

そんなよんさんに今回は、インタビューライターへの思いや、副業を始めたきっかけについて伺いました。現在のよんさんにとって軸になった考え方も、ご自身の経験を踏まえて率直にお話くださっています。

目次

その人の背景や人生を知ることが、私にとって大切なこと

筆者

ーまずは「インタビューライター」を始めた理由を教えてください。

ちょうど一年前に現在の介護サービスの仕事に転職し、今の職場がもし辞めるなりしたら、収入源だったり、自分の居場所がもう一つある。常にある状態だと、すごく心にも気持ちにもゆとりが持てるなと思って、始めたのが理由です。

なにか1つに依存したくない。そして複数のコミュニティを持つことは、人生を豊かにする。

このメディアを訪れてくれた人には、人生を豊かにする方法として、たくさんの人に出会いいろいろな世界を知ってほしい。私はそう思って、インタビューライターとしてのキャリアを始めました。

何か一つに依存しない生き方に共感した大学生時代

筆者

ー先ほど、よんさん自身はもともと話すのが苦手で好きではなかったとおっしゃいました。どんな大学生時代でしたか?

大学生時代は、先輩から教えてもらったことがあり、「何か一つに依存しない生き方」という言葉が心に残りました。どんなことでも、何か一つに依存するより、複数の選択肢を持っておく。大学生時代も、複数のコミュニティを持ちながら過ごしていました。

筆者

ー確かになんとなく「依存している」瞬間って、実はたくさんありますよね。大学以外ではどうでしたか?

大学以外では、子どもに勉強を教えるボランティア活動をやっていました。それに参加するようになって、違うつながりができたので、大学生でも普段出会わない人たちと、出会うキッカケになりました。

大学生時代にバイトを掛け持ちしてたことが、依存しないようにしていたなって思います。どっちかのバイト先であんまりうまくいかなかった、失敗とかしてうまくいかなかった時に、もう一つのバイト先に行けば、いつもの日常の業務がある。

よん

いつもと変わらない感じが、そこにはある。掛け持ちしている状況が、割と自分は心地よくて、やりやすいなって思いました。

大学の課題がキッカケで、インタビューを始める

筆者

ーでは、よんさんが「インタビューの面白さに気が付いた」というお話についてお聞かせください。どんなきっかけでそう思われたのですか?

大学でゼミとか卒論で何人かにインタビューをして、その発言を一つひとつ分析して、提起された問題に基づいて、結論を出す課題をしていました。今振り返ってみると、その言葉一つひとつを分析したり、文のつながりを考えてる時間が、とても楽しかったのがきっかけです。

筆者

ーそれはすごいですね。話を聞く楽しさについてもう少し教えてください。

人と話すのがそんなに得意じゃないので、インタビューしてる最中は、結構 自分を変えて、違う人間で頑張ってるんですけどね。

現在の介護サービスの仕事で、高齢者の利用者さんと雑談しているとき、その相手の人が、今までこんな風に生きてきたのよとか、昔はこうでね、みたいな。そういう話を聞くのが面白いです。

よん

本心としては、その人の今まで生きてきた環境だったり、背景を知るのが好きです。

その相手の話を聞いて、こういう生き方をしてきた人もいるんだなって、そういう話を聞いて、だから自分も好きなように生きて良いんだなって、いろいろな生き方があるんだなって思えました。

そういうことが、自分にとってすごく心が豊かになることだと思えます。大学の課題で行ったインタビューでは、今まで相手が生きてきた環境だったり、背景を聞くような話題が多かったので、インタビューライターなら、自分にとってやりがいを感じられるものだと思いました。

インタビューを通して、いろいろな世界を知りたい

筆者

ーインタビューをするにあたって、今まで実践したことを教えてください。

私も攻めか守りかっていうとどちらかというと守りの性格なので、実践するにあたって苦労しています。たとえば格安SIMに変えて浮いたお金で、WordPress(ホームページ制作サービス)でWebページを作ったりしてきました。

そして、あるチャットで出会った交流会で、先輩のインタビューライターさんの言葉がすごく心に残りました。

話をしてくれたとき、その先輩は普段出会わない人とかにも出会えるっていうのをおっしゃっていて。インタビューをして話を聞いてみても、知ろうとしないと記事は書けないって。

今まで通りすがってたブランド品店が、インタビューをして話を聞いた後だと、そのお店を違う視点で見ることができたとおっしゃっていて、いろんな世界を知れるきっかけをくれる仕事なんじゃないかなって思います。

よん

傍から見ると、インタビューをする側が質問をして、話してもらうっていう構図ですけど、インタビューをする側が得るものも、たくさんある仕事だなって思いますね。

普段なら知らないような視点に出会えるっていう意味で、話を聞くだけでなく、それ以上のものを得られる仕事だと思います。

筆者

ーそうやってインタビューで副業を成功させた先に、どのような未来を思い描いておられますか?

お金的なことでは、今の介護サービスの仕事は、体力が必要な仕事だなと思っていまして。自分が50代60代になったとき、続けていられるか結構不安なんです。そのためにも、将来介護の仕事を半分、パートみたいに働く時間を短くして、ほかの収入を補えるだけ稼ぎたいなって思います。

50代とかはまだまだ先なので、それまでにはインタビュライターとして、会社に雇われて、お給料をもらうっていうだけじゃなく、稼げるようになるための術も身につけたいなって、金銭的な面では思います

人生の生き方でいうと、今の介護サービスの仕事が自分らしく居られる感じがあまりしていなくて。お給料は貰えていますが、このまま定年までそれ一本で続けたら、自分が削られていく、削がれていくような感覚があるので、学生時代のようにインタビューライターをすることで、自分らしく生き生きとした働き方で、自分を好きになれると思います。

(取材・文/渡辺なおや)

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